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コラム

【マーケティングせつないとき】なんか無性に新しいものに惹かれるとき(2005.04.06)

ピカピカのランドセル、新品のスーツ、「研修中」と書いたバッジ、新任の挨拶。4月に見かけるそんな光景はなんとなくワクワクして晴れやかな気持ちになる。
学校では新入生を迎え新学期が始まる。会社では新入社員の入社と人事異動で新たな体制がスタート。TVの新番組、雑誌の新刊。J-WAVEの新ナビゲーター。フレッシュなことでいっぱいだ。
そして、なんといってもこの新しい季節の風景と人の心に花を添えているのが桜だ。桜を見ると切なさを感じる一方、日本に生まれてよかったとつくづく思う。
そんな4月は商戦もにぎやかだ。店頭やネットショップでは、「フレッシャーズ」「新生活応援」等の言葉が踊り、家電、家具、パソコン等を中心に特設売場やイベントが組まれる。
書店では、辞書やNHKテキストをはじめ語学系テキストが幅を利かせる。3ヵ月後には挫折しているんだろうなあと思いながらも、今年もまた手にとってしまう。文具売場では、筆記具やシステム手帳等の文具、4月はじまりの手帳など材料豊富だ。
また、レストランや居酒屋では歓迎会の予約獲得に必死だ。
このメルマガの原稿をメモっていた喫茶店で迷惑な携帯の話し声。「A生命の○×です。先期はどうもありがとうございました。つきましては新年度のご挨拶にうかがいいたくご予定をうかがいたいのですがですが…。」と営業トークにもしっかり「新年度」が盛り込まれる。
人間のモチベーションは、何か新しいトピックがあると高まる。そして、それは購買のモチベーションにもあてはまる。
進学したから、職種が変わったから、一人暮らしを始めたから、環境が変わったから、いろんなことが「買い物」の引き金になる。そして、特に何の環境変化がない人でも、社会の気分に乗せられて自分の生活にも何か新しい「印」を残したくなる。
つまり、新年度というのは、財布を開く自分への言い訳けをつくりやすい時期、換言すれば皆浮かれて、財布の紐がゆるくなる時期だ。気温も上昇し、なんとなく気分的にもアクティブになることもそんな気分を助長しているのだろう。
いろんなものが新しくなる4月。個人情報保護法やe−文書法の施行、ペイオフの全面解禁等ビジネス上の重要トピックも見逃せないが、マーケターとしては、「新しい」というキーワードを使わない手はない。
取り扱い商品やサービスに関わらず、自らの商材やビジネスのマーケティングコミュニケーションに、「新」「NEW」という切り口を盛り込めないかをすぐに考えてみたてはいかがだろうか。(鈴木一)

*この記事は、週刊で発行するメルマガ【マーケとマネー〜せつないとき】78号に掲載したものです。ご興味のある方はこちらからご購読ください。
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