Synergy Partners Home
株式会社シナジー・パートナーズ

コラム

【マーケティングせつないとき】盛者必衰の理をあらわすヒット商品歴を回想するとき (2004.12.15)

日経MJのヒット商品番付が発表された。どれどれと眺めるのが年末の楽しみの一つだ。やっぱりというもの、おっとこれはノーチェックだったなどというもの。いずれにしても楽しみながらあーだこーだ言えばいい。

デジタル家電をはじめとする「オリンピック特需」が横綱に座ったのは議論するまでもないであろう。予想をはるかに超えるメダルラッシュは、猛暑の中でも「チョー気持ちいい」感動消費を牽引した。
もう一つの横綱は「韓流」。01年の横綱は「メード・イン・チャイナ」で、02年には「上海」が関脇に入ったが、昨年の横綱は「昭和」だった。日本のノスタルジーが復活したと思ったら、またお近くの外国に持っていかれてしまった。私の近くには「ヨン様」と騒いでいる人がいないので実感がわかないのだが、最も金と時間のある元気なおばさん層(失礼!)のツボにはまり、次々とヒートアップ。ヨンの次は5かと思ったら、先日来日したグォン・サンウは「サン様」とのことで、まだしばらくおさまりそうない。

またトレンドスポットはどうか。いずれも東京なのだが、02年「丸ビル」が横綱、03年「六本木ヒルズ」が大関と上位だった対して、今年は「日本橋」が辛くも前頭に入ったのみだ。コレド日本橋、三越等かなり大規模な開発だったが、六本木ヒルズのようにメディアを巻き込んだり、丸の内のようにエリアで仕掛けたり等の作戦が上手でなかったか。それもあるが、何と言っても、大衆が大規模開発によるスポットに馴れっこになってしまったことが理由だろう。

次に、健康というキーワードに目をやると、モノでは「コエンザイムQ10」コトでは「ウォーキング」がランクイン。内面からの健康と美しさがより重視されている。
それにしても、03年のヘルシア緑茶(カテキン)、アミノ酸、黒ゴマ・黒酢などの「黒い食品」、02年のエコナマヨネーズタイプ、アミノサプリ、さらには98年のポリフェノール食品。これらのものを皆がちゃんと続けていれば、さぞ健康王国になっているのだろうがそうはならない。英会話と同じで「結局は続かない」という前提で、次々に新ネタが投入され主役が交代する。

そして、人。とりわけタレントのヒットの持続は難しい。2000年には倉木麻衣、叶姉妹、慎吾ママ、01年には浜崎あゆみ、ミニモニ。えなりかずき等にぎやかにランクイン。02年は菊川怜。そして昨年は、タトゥーや女子十二楽坊の「大陸系アイドル」と、小野真弓等「金融CM系アイドル」が挙がった。概ね今でも活躍しているが、当時の輝きは薄れている人が多い。
その点、99年に横綱の座に輝き、未だヒットを飛ばし続けている宇多田ヒカルは驚異的と言える。さすがヒッキー。
今年はタレントの姿はない。その代わり「10代の女王」として宮里藍、シャラポア、綿矢りさ等が輝いている。スポーツと文学、活躍の舞台は違っても、きっと彼女たちは長きにわたって私たちに元気を与えてくれるに違いない。

さらには、技術の進展が速いIT関連ヒット商品の変遷はめまぐるしい。
中でもデジカメとケータイまわり。99年に200万画素デジタルカメラがランクインしたと思えば、02年にカメラ付携帯が横綱。03年にはメガピクセル携帯がランクイン。今年はFOMAかというとそれは番外で、その代わりニコンの一番レフデジカメD70が入った。

その他、自動車では、昨年環境志向のプリウスがランクインしたと思うと、今年はレジェンド等の高級セダンが挙がっている。この辺はメーカーのマーケティングの巧みさか。

昨年、大関の座に「阪神タイガース」が輝いたのは、ずいぶん昔のことのように感じるのは私だけだろうか。日本のプロ野球の今年は、スポーツ面より社会面、経済面でにぎやか。番付の話題賞はライブドア。いやはや、堀江氏はベスト・ジーニストや流行語大賞にも登場し、勝負に負けても、広報マンとしてはこれ以上の成果はなかったであろう。

クリスマス商戦を見据え、満を持して投入された任天堂DSとソニーPSP。プレステ2は2000年の大関だった。まだまだ年内番付ウォッチは目が離せない。

*この記事は、週刊で発行するメルマガ【マーケとマネー〜せつないとき】63号に掲載したものです。ご興味のある方はこちらからご購読ください。
ごきげんなマーケとマネー研究所


←前へ次へ→

コラムトップへ

 LINK & WILL

お問い合せ info@synergyp.com
Copyright© 2026 Synergy Partners Inc. All Rights Reserved.