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■スーツなんていらない!(2002.07.20)
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梅雨が明けた!東京は連日35度の声。
「スーツなんていらない!」毎年この時期、本当にそう思う。気温だけではなく、湿度も高く、夕立、台風と雨も多い。
そんななかでも闘うビジネスパーソンは、スーツに身を包み、(またはかかえて)朝のラッシュに絶え出勤する。
オフィスに到着した時には、既に大汗かいてげっそり。ネクタイも締めているから、上着を脱いでも汗がひかない。とてもそのままでは能率が上がらないので、オフィスの冷房は強くなる。一方では、冷え性で悩む女性は、ひざ掛けなどをしている。環境にもよろしくなく、CO2削減どころではない。日中の移動も、電車の線によって冷房の強さが異なり、地下決で汗をかいたと思ったら、山手線で汗が一気に冷えたりして風邪をひく。スーツもすぐに汗くさくなるから、不快で何かイライラする。クリーニング代もかさむ・・・などなど。
何もいいことないじゃない!
日本の夏にはスーツ+ネクタイ+革靴は向かないのだ。
いくら松岡修三がさわやかに着こなす新素材であっても、やっぱりポロシャツやノータイの方が楽に決まってる。
「ビジネスシーンは、スーツにネクタイ。」、「やはりお金を扱っているから、スーツじゃなきゃ。」、「お客様と会うときは、スーツじゃないと失礼。」
これらの理由は、一理あるようだが、実感としては納得いかない。ビジネス=スーツはグローバルスタンダードなのか?
私はあまり海外に出たことはないが、NYやサンフランシスコへの出張の際、現地は湿度が小さく、晩は風が冷たいので、上着を着ていることは苦にならなかった。なるほど、この気候ならスーツを着ても快適だ。それでも、米国でもNYウォール街など一部を除くと、カジュアルスタイルも多いらしいではないか。
ビジネスシーンであろうが、プライベートであろうが、服装も文化・歴史・気候などの背景を踏まえ、人間が知恵の形としてつくってきたはずだ。それなのに、形に支配されて、苦しい思いをしているのはよくないと思う。
別段私が特にスーツ嫌いなのではない。悪印象を与えるだらしない格好は絶対によくない。スーツを着たい人は着ればいいし、快適なら私も着る。しかし、みんな服装という形にとらわれて、仕事の能率や質を落としたのでは全く本末転倒だと思うのだ。プラクティカルなスタイルでいい仕事をすればそれが一番いいはず。
自立の時代。ビジネスのスタイルについても、品を落とさずに意思と選択肢をもって、ジャパンスタイルを作っていけばいいではないか。
さあ、スーツを脱ごう!
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